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不当解雇を争う労働審判

先日のこと。

不当解雇されたことを争いたいとの依頼があり,労働審判を提起していたところ,1回目の期日で和解に至った。

 

依頼者は,もし悪い結果になってしまったら家に帰れない,妻に申し訳が立たないなどと非常に弱気になっていた。期日では社長と顔を合わせなければならないということもあり,ストレスで震えているようにも思えた。その様子をみて,そもそもは会社の対応に問題があると思われる事案なのに,ここまで人を萎縮させてしまう,これが労働事件の本質だと思い,何とか,その思いを裁判所に分かってもらいたいと思った。

 

結果,解雇は不当と認められ,1回目の期日で和解に至り,解決金を受領することになった。

依頼者の思いが,ちゃんと裁判所に伝わったことに安堵した。

相手方にも言い分があり,複雑な思いがありながらも,早期解決のために和解に応じてくれたことには感謝したい。

 

その後依頼者が,本当に良かった,弁護士に相談して良かったと言ってくださった。

こんなふうに言ってもらえたことが,何よりも嬉しかった。

 

PS

 

不当解雇されたと感じたときには,弁護士に相談してアドバイスをもらったうえで,法的手続きをとるのか何もしないのか,自分の中でどのように消化するかを検討するのが良いかと思います。慎重に対応されることをお勧めいたします。